2014年5月26日月曜日

[Rotate]コンポーネントを用いた環状配列の方法

前回、【Rotate系コンポーネントの度数指定の方法】について、記述しましたが、今回は[Rotate]コンポーネントの[Degrees]オプションを用いてオブジェクトを環状に配列する方法を紹介します。

オブジェクトを環状に配列するためには、回転するオブジェクトを、0度から360度まで等間隔に、[Rotate]コンポーネントのA入力(角度)に指定する必要があります。

まず、360°をオブジェクトの配置数で割り、1オブジェクト辺りの角度を割り出します。
割り出した角度を[Series]コンポーネントの[Step](間隔)に、配置したい数を[Count]に入力する事で、360°を均等に分割した等差数列のリストを出力します。
出力した等差数列のリストを全てRotateコンポーネントの角度として入力する事で、複数のオブジェクトを円形に等間隔に配置しています。
[Rotate]コンポーネントの角度入力には[Degrees]のオプションを選択する事。

上図の通りにコンポーネントを設定すると、下図の様な配置になります。

なお、Grasshopper[Polar Array]コンポーネントでも同様の事が可能です。その際にも、角度入力には[Degrees]オプションを選択します。

Rotate系コンポーネントの度数指定のやり方

Grasshopperにはオブジェクトを回転させるコンポーネントがいくつかあります。
そして、回転させるコンポーネントには大抵「回転角度」を指定する端子が用意されています。




例えば図1[Rot3D]コンポーネントの場合、1段目に回転させる「ジオメトリー」を、2段目に「回転角度」を、3段目に回転の基点となる「点」を、4段目には回転軸の方向となる「直線」をそれぞれ指定する事が出来ます。
そこで、回転角度に数字を指定するのですが、Grasshopperはデフォルトの状態だと、角度に入力された数字は、度数ではなくラジアンとして認識する為、図1では回転角度に「1」を指定してありますが、Rhinoの画面に表示されるオブジェクトは1°以上回転しています。(1Radian=180°/π=57.29°)

この角度に入力する数字を度数として認識する方法は、回転角度の入力端子を右クリックすると開けるメニューで[Degrees]を選択します。(図2

すると、図3の様にその端子に入力される数字は、自動的にラジアンから度数に変換されます。


[Degrees]オプションがついていない、以前のバージョンでは、図4の様に [Expression]オプションに、[Rad(x)]という計算式を入れて、度数をラジアンに変換して行っていました。