2017年9月15日金曜日

計算式を書いて使用するコンポーネント

 Grasshopperにはデフォルトで四則演算を始めとした各種計算を行なうコンポーネントが存在しますが、複雑で長い計算式をそれらのコンポーネントを組み合わせて実行させるには少々面倒な場合があります。そういう時には[Evaluate]コンポーネント、もしくは[Expression]コンポーネントを使うと楽になるかもしれません。
呼び出した状態の[Evaluate]コンポーネント(上)と[Expression]コンポーネント(下)
この二つのコンポーネントはどちらもデフォルトのGrasshopperに用意されている物で、それぞれ別々のコンポーネントですが、使い方はほぼ一緒で「自分で計算式を書いて、必要な変数をそれぞれの入力端子に繋げる」という形です。以下の図に例を示します。
Evaluateコンポーネント:入力端子Fに入った(x+3)×(y-1)という計算を行っている。
Expressionコンポーネント:コンポーネントに直接計算式(x+3)×(y-1)を書き込んでいる。
また、上記の二つ以外のコンポーネント(全てではない)も、それぞれの入力端子、出力端子に計算式を仕込む事が可能です。
例えば下の図ですと、上の赤いグループで囲まれているコンポーネント達と、下の青いグループで囲まれているコンポーネントは出力する結果が同じになっています。
上の赤いグループの方は[Series](等差数列を作る)コンポーネントの入力端子N[Evaluate]コンポーネントで計算を行なった数値を入力し、出力から出た数値にまた[Evaluate]で別の計算をさせています。
 一方下の青いグループは、[Series]コンポーネント一つきりですが、入力端子Nと出力端子に【*】マークが付いており、この端子にそれぞれ赤いグループの[Evaluate]で実行された計算式と同じ式が仕込まれています。
ここでは180°(π、またはPi)を指定した数で等分した角度を作成しています。
[Rotate]コンポーネントの入力端子Aにつなげた結果

2017年1月27日金曜日

「Parametric Design with Grasshopper」 本日発売

RhinocerosのプラグインであるGrasshopperの基本的な操作方法と、52種のサンプルモデルとその作り方について解説した
「Parametric Design with Grasshopper 建築/プロダクトのための、Grasshopperクックブック」が本日発売されました。


1章で基本操作について説明、2章ではダウンロード可能なサンプルモデルを用いて様々なモデリング手法を紹介しています。Rhinoの基本操作を理解し、これからGrasshopperも勉強していこう、という方だけでなく、既にGrasshopperを使用している方にも新たな発見がある一冊となっております。